先週より強い雨です。
気温も低く凍えます。。。
しかし満員となったスタンドがカッパやポンチョで統一され、これはこれでいい見晴らしだと思いました。
スタメンはやはり前節と同じ。
試合前にDJ西川さんの選手紹介を聞きながら、友人にふと言いました。
「今日は清原がやってくれそう」
セレッソをもっと愛する選手は他にいるでしょうが、J1というステージに一番強く上がりたい貪欲さを持っているように感じたからです。
前半、セレッソペースで試合入り。
セレッソに関しては守備と攻撃のバランスが非常に良かった。
集中していたと思います。
前の試合殊勲のゴールをあげた岡山・赤嶺にも仕事をさせませんでした。
前半は0-0で折り返します。
後半。
およそこのメンバーで最後だろう円陣を組みます。
立ち上がりから攻勢を強める岡山。
きっと、前半スコアレスからの後半勝負という予定通りの展開だったのでしょう。
突然猛攻に晒されたセレッソですが、守備陣を中心になんとか跳ね返します。
松田陸はサイドで仕事をさせませんでした。
山下が競り負ける場面は本当にありませんでした。
先に点を取ったチームが俄然有利な展開になってきたな。。。
そう思い始めた瞬間、セットプレーのこぼれ玉を清原がねじ込みます。
気持ちで入れた、といっても過言ではないでしょう。
清原は今日も攻守で貢献度が本当に高かったです。
岡山は2点が必要になり、さらなる攻勢が必要になった訳ですが実際には引いてしまいました。
『もう1点取られると追いつけなくなる』
という心理が働いたのでしょう。
サッカーの面白いところです。
セレッソに有利な展開になり、相手陣内で時間を使うことが出来ていました。
雨がますます強くなった、後半35分過ぎ。
岡山はようやく捨て身のパワープレーを挑みます。
矢島のロングパスの精度は驚くほど高い。
そしてファールを犯せばその精度は直接FKとして脅威を増します。
しかし最後までセレッソの集中力は衰えませんでした。
去年のプレーオフ、そして今年も後半に力尽く場面が多くありました。
しかし、その敗戦はこの勝利のための学びの機会だったと思えました。
試合後セレッソの選手は敗者のように倒れこみました。
試合終了後のインタビュー。
曜一朗にも蛍の目にも光るものがありました。
最終節終了後に曜一朗が『ブーイングを歓声に変える』と宣言通りの大熊セレッソコールがありました。
なんだかんだ言って、J1に昇格させるのは本当に至難の技だし、結果が出ない時も選手のモチベーションを切らさなかったことは素直に評価されるべきでしょう。
表彰式が終わった後の周回は、選手みんなが見たことのない表情を見せてくれました。
ただ、明日から来年への戦いは始まります。
『プレーオフで勝ち上がったチームは次の年残留すらしたことがない』といのが間違いのなく一つの真実です。
プロの世界は厳しい。
今夜これだけ喜び合った仲間たちが、明日から順に契約終了や更新を告げられていきます。
僕たちサポーターにとって気が気ではない時期がやってきます。
ともあれ、今日だけは我々『セレッソファミリー』は羽目を外して喜びましょう。
この日のために2年間苦しい思いをしたんですから。
そして『大一番に勝てない』セレッソから歩みを進めた記念すべき日ですから。