少しクラブに対して不信感を持つくらい。
尹 晶煥監督 契約満了のお知らせhttps://t.co/AqL2FzFMlZ— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) 2018年11月19日
サッカーにおいて名監督というのは本当に得難いです。
そんな中、尹さんは間違いなく優秀な監督でした。
尹さんの経歴を振りかっておきましょう。
・2011年:当時J2サガン鳥栖にて監督就任。
この年リーグ2位でJ1への昇格を果たす。
ちなみに当時の鳥栖はJ1常連チームがたまたまJ2に落ちていた、これが初めての昇格。
・2012年:J1リーグ5位。
2013年 :J1リーグ12位。
この2年に関しては降格しないことこそ最大のミッションでしょう。
戦力で劣る昇格チームを何とかJ1で戦えるチームへ変貌させていく、100点満点と言える結果ではないでしょうか。
・2014年:J1リーグ1位(18節目終了時解任)。
・2015年:蔚山現代FCにて監督就任、Kクラッシックリーグ7位。
・2016年:Kクラッシックリーグ4位。
シーズン終了後退任。
クラブからは延長の要望があったものの、尹さんから断ったと言われています。
要するにセレッソの監督に就任するためでしょう。
・2017年:前年J2から何とかプレーオフで昇格したセレッソ監督就任。
リーグ3位/ルヴァン杯優勝/天皇杯優勝
・2018年:リーグ8位/ACL予選敗退/ルヴァン杯準々決勝敗退/天皇杯ラウンド16敗退
確かに、昨年に比べ物足りない成績なのかもしれません。
ただ前年に大方の予想を覆し、クラブに初めてのタイトルをもたらした監督を退任させるほどでしょうか?
これだけ安定して、そして多くの年で期待を上回る結果を出している監督は簡単に見つかるものでしょうか。
理由を整理して推測していきます。
・何より前年の好成績で期待値が上がりすぎた
思い出して欲しいです。
昇格したばかりの2017年、大半のサポーターの期待は「まずは残留してJ1定着」だったはず。
クラブの目標は「1桁順位」でそれに対する反対意見もなかったです。
それが2冠を取り、「後はリーグ制覇を残すのみ!」っていう雰囲気が生まれてしまった。
それ自体は悪いことではないと思いますが、たった1年で達成出来るものではありません。
「カップ戦すら優勝出来ひんかった」というサポーターもいましたが、何様ですかw。
・魅力のあるサッカーじゃなかった
いわゆる「まずは守りから」というサッカーです。
そして「前線に長身を置いて競り勝つ」。
セレサポは香川・乾時代のサッカーが美化され過ぎていて、「細かいパスを繋いで圧倒するのが我らのサッカー」的な認識の人が多いと思います。
今Jリーグで面白いサッカーと言えば川崎フロンターレでしょうが、あれは風間監督から長年かけてようやく形になったもの。
我々は『史上最攻』というキャッチフレーズを掲げて降格したことを忘れてはいけません。
・選手との確執があった
これは分かりませんが、そのような記事もありました。
確かに試合に出れない又はフル出場出来ない選手が不満を持っている等はあったのでしょう。
ただこれはサッカーには付き物。
それでも好成績でさえあれば、「仕方ない」というムードになるんでしょうが、そうでない場合に表面化するのでしょう。
私が言いたいのは、「監督を変えることがどれだけのリスクか、何度も失敗しているのに何故学べない」ということ。
そして「クラブOBである尹さんをたった1年の不調(と果たして言えるか)で変えるようなチームに優秀な監督が来ると思うのか」といことです。
監督の人事権が実質誰にあるのかも分かりません。
ただサポの間で監督を変えるべきだ、という残念すぎるムード感が流れたのは事実です。
クラブには我々には見えない要素(契約金など含め)があるのも理解していますが、後1年のチャンスが何故あげれないのか理解に苦しみます。