今節の川崎は勝てば文句なしの優勝、負けても2位広島が負ければ優勝という状況です。
勝って優勝を決めたいでしょうし、川崎から大応援団も駆けつけており、とんでもなく高いモチベーションだと推測できます。
反面セレッソは少しモチベーションを保つのが難しい状況。
賞金の対象となる3位、理想強化分配金の対象となる4位が難しくなってきたからです。
後は『少しでも上の順位』とか『来季に繋がる戦い』といった曖昧なもののための戦いになります。
ただし今節は『ホームでの川崎の優勝を阻止』という大目標はありますが。
スタメン予定だった高木が試合前のアップ中にアクシデントがあったようで急遽田中亜がスタメンとなりました。
序盤から勢いそのまま川崎の猛攻を受けます。
セレッソは完全に守勢に晒されました。
時折カウンターでの攻撃時に前節とは異なり正確にパスを繋げていたのと、裏を狙う姿勢が強く見られたのが印象的でした。
張り切りすぎて、少し川崎が息切れをしたのかセレッソが少しずつボールが持てるようになった55分に健勇の先制弾。
ゴール前でも落ち着いて一人かわしコースを狙ったシュートで、素晴らしかったです。
でもこれは田中亜の動き出し、健勇へのパスも同じく素晴らしかったことは印象的でした。
気になるのは前節からテクニカルエリアに立って指示しているのが小菊さんなこと。
尹さんが全く座りっぱなしな訳ではありませんが、明らかに今までと違う。
噂は本当なのでしょうか。
65分曜一朗→ベンチに復帰したばかりの山村。
ただし3バックにするわけではなく、山村は前線に置きます。
76分田中亜→福満。
田中亜には惜しみない拍手が。
公式戦では露出が多いとは決して言えませんが、舞洲で彼の人柄に接した人はこの活躍は嬉しかったでしょう。
私もそのうちの一人です。
この時間帯になっても川崎の攻撃にそこまでの脅威は感じませんでした。
多分理由は去年のいい時のように全員で体を張って守れていたから。
88分ソウザ→木本。
これは時間潰しと守備強化が目的だと思います。
木本はボランチの位置に入ります。
90分バックパスを追いかける知念にジンヒョンの足がかかりPKを取得されます。
まああれはPKでしょうね。
その前の山下のタックルも相当危なかった。
これを家長がきっちり決め同点にされます。
ロスタイムは4分。
ドラマは待っていました。
優勝を決めたい川崎ではなくセレッソに。
94分山村のシュートが相手DFに当たって勝ち越し。
こんな時でも憎いくらい落ち着いていました。
奇しくも『ホームでの川崎の優勝を阻止』しようとした』結果、『来季に繋がる戦い』が出来ました。
広島が負けたため、目の前で川崎の優勝を見ることになりましたが、素直に拍手が出来るくらい清清しい勝利でした。
今シーズンも残り2節。
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